介護士を辞める理由って何?介護離職の原因TOP5!!
介護業界は、つねに人が足りないといわれており離職の多さ・成り手がいないことを課題点として取り上げられます。
そのため、処遇を改善したり、事業者の多くが賃金を上げたりと、介護士を増やす、または離職しないようにと、さまざまな対策に取り組んでいます。
その努力のおかげで、実はここ最近は離職率が下がりつつあります。介護労働安定センターが毎年公表している「『介護労働実態調査』結果の概要について」によると、離職率が21.6%のピークを迎えた2007年以降、少しずつですがどんどんと減っていき、2020年には離職率14.9%となりました。
しかし、今の日本は、これから高齢者がどんどんと増えていきます。今以上に、介護をする人をさらに増やさなければいけないのが現状です。
さて、せっかく入社した介護業界。なぜ離職してしまうのでしょう?今回は介護業界での離職理由をランキング形式でお届けいたします。
第5位 自分の将来の見込みない
介護業界は、キャリアアップ制度を導入し、充実させてきてはいるものの、まだまだそれが浸透していない傾向にあります。
目に見える形での給与反映もなかなかされません。また、資格を取るにしても、「実務経験〇〇年以上」や、介護福祉士を取得しようとしても、今や学校に行かなければならなくなりました。
なんとか頑張って資格を取得したとしても、手当はそんなにもらえないのが現状です。「認知症ケア専門士」や、「レクリエーション介護士」「介護食マイスター」など、自分の得意分野である資格を取得したとしても、それが給与に反映されることはほぼありません。
このような現状から、「将来性の見込みがない」と思われても仕方がないと思います。
第4位 他にいい仕事や職場がある
介護職は「3K」「5K」といわれている通り、やはり辞めたくなるのは仕方ありません。
「介護しんどい・・・もう辞めたい・・・」そのようなことを考えてしまっているときに、他に給与も良くて自分が憧れている仕事があったら、そちらに仕事をかえようと思うのは人間の心理としては当然だと思います。
また、介護職をしていた方は、ほとんどの方が再度介護職をします。介護職はよっぽどのことがなければ、ほとんどの確率で採用されます。今の職場に不満があったり、嫌なことがあれば「次」に行動をうつす方が非常に多いです。
さまざまな理由から介護職を辞めようと思ったときに違う事業所や知り合いから声をかけられ、今の事業所より少しでも待遇が良ければそちらに動いてしまうのも当たり前のことだと思います。
私の知り合いで1年ごとに違う事業所にうつっている方もいたのは内緒の話です。
第3位 収入が少ない
ご存知だと思いますが、介護士はとにかく給与が少ない。
大変な仕事な上に、人をお世話する仕事なので、毎日イレギュラーなことが起きるのは当然です。
サービス残業は当たり前。定時で上がれること少ないです。そのような状態で、いろいろな改革をしてきてはいるものの、現状では介護職=低賃金なのです。
私のかつての職場に結婚を考えている仲間がいましたが、「介護職の給与で結婚は無理だし、結婚するなら介護職をやめてほしい」と言われていると悲しそうにしていました。
第2位 会社の方針に不満がある
事業所は利益を出すことに必死です。これは経営としては当たり前です。
そして、経営するために1番かかる経費は「人件費」です。経営側は利益を出すために「人件費を削る」ことを優先的にする会社が多いです。
国が決めた「人員基準」ぎりぎりで、施設を回せという事業所が多く、職員はぎりぎりの人数でつねに人員不足です。それでも経営側は「人員基準に満たしているから大丈夫だろう」というのです。
また、自分たちの悩みを聞いてくれない、相談できる場所がない、サービス残業は当たり前、利用者からの暴力には「我慢しなさい」と言われる。このように、職員を守ってくれる事業所、管理者が少ないのが現状です。
第1位 人間関係
ご想像通りだと思いますが、介護職員の離職原因、堂々たる1位は「人間関係」です。
女性が多い職場。女性の嫌な部分をたくさん見てきました。行った先、行った先で、ひどいいじめを受けてきました。
仕事ができれば「調子に乗っている」「上司に媚びを打っている」仕事ができなければ「使えない」派閥争いに入らなければ、派閥同士が一斉に手を組み、集中攻撃される。
陰口は当たり前、ひどいときは食事を捨てられる、私物を壊されることもありました。(もちろん、そんな施設ばかりではありません)
私は持ち前の「根性」と「負けず嫌い」だけで、毎回「絶対いつか見返してやる」と静かに耐えながら勉強をし必ず昇進してその人たちを見返してきましたが、そのようなドM根性は正直稀(まれ)です。
大体の人は心が病んで、辞めていきます。ただ、これは「介護」という特殊な仕事をしていることが原因だと思います。命を預かる仕事ですので、いつも緊迫しています。業務に追われつつも、利用者さんに配慮していかなければならない。
とても神経を使う仕事だから、職員は大体ピリピリしています。そのストレスが、周囲の職員に当たってしまうことにつながっているのかもしれません。
ランキング外の原因
結婚・妊娠・出産・育児のため
私自身も経験ありますが、介護職をしているときに妊娠しました。
周りからは「おめでとう」と言われ、そのままできるところまで仕事を続けようと思うのですが、まず、重労働ができない。利用者さんの身体介護は基本的に重労働です。
それができないとなると仕事が減ります。周りは「いいよ、大丈夫」と言ってくれますが、申し訳なさでいっぱいになります。時々、いい顔をしない職員ももちろんいます。さらに、出産後育児が始まると、子供の熱が出て早退は当たり前。
子育てには体力が必要ですが、家でもヘトヘト、仕事もヘトヘト。体力勝負になってきます。このようなきっかけで、退職することを決める方がたくさんいます。
自分には向いていない仕事だった
せっかく働いてみたけれども、どの仕事にも向き不向きはもちろんあります。介護職は、医療面・精神面・身体面、さまざまな分野からアプローチをしなければならず、また、認知症の進行で、「仕方ない」とわかっていても、ツラくて嫌な思いをする職員がたくさんいます。
排泄介助も入るため、「大丈夫だろう」と思っていたけど、現実的にやはり無理だった・・・ということもよくある話です。
まとめ
今回は、介護職の離職の理由「だけ」をランキング形式でまとめました。「そうそう!」「わかる!」と共感を持つ方もたくさんいると思います。
今回なぜ、理由「だけ」を掲載したかというと、この現状を多くの事業所に知ってもらいたいと思いました。
職員が退職する際、本当の原因をいう職員は一体何割いるのでしょうか?私は1割ぐらいだと思います。「立つ鳥跡を濁さず」の精神が強く、本当の理由を隠して去っていく職員がたくさんいると思います。
せっかく入ってきてくれた大切な人材が辞めてしまう…事業所は「なんで辞めちゃうんだろう?」と疑問を抱きながら、なにも改善しないことで離職率を上げてしまいます。
人材は宝です。その宝をないがしろにしている事業所が多いから、職員はせっかく入職した場所にとどまることができないのです。この理由をもとに、再度事業所の運営や、改善部分を考えるきっかけになると幸いです。
当サイト、カイゴアイは、介護をしている方々の応援隊として運営しています。みなさんの明日がどうか未来ある明日につながりますように。





















